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保湿剤の選び方

さて、保湿剤が軟膏、クリーム、ローションにわかれていることを前回お話ししましたが、一体どの製品を選べばいいのでしょうか。市販薬、処方薬含めて本当に多くの種類があり、これには私がアトピー性皮膚炎を患っていた子どもの頃にも混乱しました。

日本の処方薬で代表的なものとしては、

<軟膏 ointment>

白色ワセリン(プロペト)

アズノール

<クリーム cream>

ヒルドイドソフト、ビーソフテンクリーム

ケラチナミン、ウレパール

<ローション lotion>

ヒルドイドローション、ビーソフテンローション

が挙げられます。私自身も乾燥肌になりやすいので、冬になると唇の乾燥には白色ワセリンを、顔、首、腕、手、脚の保湿にはクリームを使ってきました。ほかの季節には全身乾燥することはあまりないのですが、常に露出している顔は荒れやすいので、クリームを毎日寝る前に塗ってきました。

クリームには過去には処方薬で最も知名度の高いヒルドイドを愛用していましたが、私の皮膚ではケラチナミンの保湿力がより高かったので、切り替えたという経緯があります。そして最近出会ったのがEucerinというアメリカでは非常に知名度の高いブランドの中で新しく開発されたEczema Reliefという製品です。こちらは名前の通り「湿疹を抑える」という目的で開発されていますが、治療に使われるステロイドは含まれていないので、毎日使用しても副作用はありません。セラミドという湿疹やドライスキンで不足する皮脂の成分を含んでいることもあり非常に保湿力が高いです。毎日の保湿に安心して使える非常に優れた製品ですし、こちらでは薬局に10ドル程度で売られています。日本では現在並行輸入などでなければ手に入らないようですが、アメリカ在住の方はぜひ使用してみてください。小さなお子さんでも問題なく使えます。昨年12月にニューヨークで行われた学会に参加してこの商品に出会って以来、こちらを毎日1-2回塗るようにしたことで、乾燥の強いアメリカ東海岸の冬でも良い皮膚の状態を保てるようになりました。

次回以降、軟膏、クリーム、ローションのカテゴリー別に、説明を加えていきます。


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