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保湿剤の選び方(軟膏 ointment)

日本では(白色)ワセリン、アメリカではVaselineとして知られているものが代表的な軟膏の保湿剤です。処方されることのあるプロペトは白色ワセリンをさらに生成して純度を高くしたものなので、使い方は同じです。刺激感が少なく、特殊な成分も使われていないのでまずかぶれません。また、保湿力は高いです。小さいお子さんや、クリームを塗るとしみる目の周り、唇、湿疹(アトピー性皮膚炎)がひどくて傷になってしまっているような部分にも問題なく使えて便利な製品です。ただ、ベトつくのが難点です。そのため、全身に塗るのは難しいと感じる方も多いと思います。目の周りの保湿や、特に乾燥しやすい部分、湿疹ができやすい部分、など部位を選んで使うといいでしょう。ワセリンで全身の保湿をしている友人もいますので、もしベトつきが気にならないようでしたら試してみてください。

日本の処方薬であるアズノールはジメチルイソプロピルアズレンという物質がワセリンに加わったもので、独特の青色をしています。私もこの薬を小さいころ処方されて保湿に使っていました。今では処方される頻度が減っているように感じますが、保湿だけでなく傷の保護にもよく使われる薬です。刺激感はワセリンよりは強く、またニオイもありますので、目の周りや顔には向きませんが、その他の部位であれば白色ワセリンと同様の使い方ができます。

アメリカの皮膚科でよく勧められるのはAquaphorという市販の製品です。CVS、Walgreensといったよく見かける薬局に売られているので、簡単に入手できます。チューブ型、つぼ型と容量によっていろいろな製品もありますが、10ドル程度から売られており、値段も手ごろです。日本のAmazon.co.jpでも購入できます。ワセリン(Vaseline)と薬の性質は同じですが、独自の成分も含まれているため、こちらの方が伸びがよく塗りやすい印象です。一方で、値段はワセリンの方が安いですし、かぶれのリスクはワセリンの方が少ないです(Aquaphorもほとんどかぶれのリスクは心配しなくて大丈夫です)。

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次回はクリームについて説明していきます。


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