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保湿剤の選び方(Lotion)

ローションはさらさらの保湿剤で、乳液タイプのもの、透明で液体タイプのもの、と様々な形状のものがありますが、どれも伸ばしやすく、べたつかず、塗りやすいです。ただし、保湿力は軟膏、クリームに比べて明らかに劣ります。夏は乾燥しにくいシーズンですし、さらさらで塗りやすく、お勧めです。冬のドライスキンには一般的に保湿力が足りないので、おススメしません。クリームをメインで使うのがよいです。

ただし、お子さんがべとつくのを嫌がる、とおっしゃるご両親の声もよく効きますので、その場合はローションを頻回に塗って保湿をするというのもよいと思います。

日本でよく処方される薬は、

ヒルドイドローション

ビーソフテンローション(ヒルドイドの後発品)

ビーソフテン外用スプレー

になります。

これらはいずれも保湿の成分としてクリームのヒルドイドソフトと同じくヘパリン類似物質が使用されています。ヒルドイドローションは乳液タイプ、ビーソフテンローションは透明でさらさらの液体タイプです。処方薬でローションを希望する場合はこのうちの自分で塗りやすい方を選べばよいと思います。ただし、先ほど説明したように、冬の乾燥肌や湿疹になりやすい方の保湿には保湿力が不十分なことが多いですので、小児、大人ともにクリームで保湿することをお勧めします。

市販薬にも同じブランドでクリーム、ローション両方のタイプが用意されていることが多いですが、やはり私はクリームを使用することをお勧めします。べとつきが気になる場合にはローションを使用し、回数を多めに塗りましょう。クリームであれば朝とお風呂上がりの2回がいいと思いますし、ローションの場合は持ち歩き、手や腕、顔、首などであればマメに塗り直すのもよいです。

これまでに湿疹やドライスキンに対する保湿対策を何度かに分けて説明してきました。ドライスキンが悪化して赤くなったり、がさがさがひどくなった場合には炎症を起こして湿疹になっているので、保湿剤だけでは治らないことが多いです。その場合の治療について次回から説明していきます。


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